歴史のマンガ・ゲーム

歴史マンガの背景解説(写真や図解)・感想+歴史ゲームなど

くまつう:門出-贈る言葉

 今年度もあと一ヶ月半で終わり。4月になれば新しい年度が始まりますが、3月に寮を去る方々もいます。そんな人達に退寮するにあたって、この寮での思い出等を話して頂きました。

 C棟のMさんは医短の看護学科3回生。今は二月末の国家試験に向けて勉強中です。  いちばんの思い出は2回生の夏、A2の同級生十人で留学生の実家である上海に行ったこと。中国の家庭では「親をすごく大切にする」と感じた。あとは食べ 物が「強烈に」美味しかったり、人が多くてびっくりしたり、筆談で会話したり。その他にも1回の春の吉田寮ストームや夏に白浜に行ったこと、2回の冬のス キー等々・・・「思い出していったらきりがないなー。でも、みんなで鍋したとか、みんなで飲んだとか、ご飯作ったとか、そういう日常的なことも今思うと、 みんな思い出やねー」。

 1回生の時はローテ責をやったが、2回生から仕事は「全然やってませーん」。医短は朝の7時すぎから実習が始まったりする。たまに寮食を食べれる時間に 帰ると、厨房の人が声をかけてくれた。「久しぶりやねー」「忙しいんでしょう?」。気にかけてくれるのが、とてもうれしい。

 在寮生に。「普段は何とも思わなくても、卒業が近くなってくると、いろんなこと思い出して、寮を出るのはさみしいなー。在寮生の人達は、一日一日を充実して過ごしてほしい。それがあとになっていい思い出になると思うよ」

 A4のKさんは工学部の機械系4回生。来年度からは東京に移り、大学院に通う予定です。  「一番印象に残っていること?やっぱり、入寮したときのギャップかなあ」。漠然と「共同生活」としか思っていなかったのが、入ってみるとまず同室の人が 濃い。三人の先輩のうち二人はオウム信者の人で、あと一人も個性的な人だった。オウムの人達は毎日修行をしている。でも人柄は良く「世の中にはこんな人も いるんだ」と思った。

 2回生の一月、私大の替え玉受験のニュースを見ていて、友人が思い付いた。「センター試験のとき赤門前で『替え玉引受マス』のプラカードを持って写真を とろう!」。これを実行。「あっ、おれ頼もうかな」なんて人もいて、注目度は抜群だった。「あれがいちばんの思い出だなあ」。

 1回生の頃は自称「ブロック会議の鬼」。議長をやり、A4の廊下を何往復もして人を集めた。それが出なくなったのは2回生の後半から。「闘争の雰囲気について行けなかったからかなあ」。同様に部会も2回生の後半くらいから出なくなった。

 在寮生に。「あまり長くいると社会復帰できなくなるような気がしたから、早めに寮を出た方がいい。熊野寮は住み心地が良すぎるよ。仕事はしなくてはいけないけど・・・こんなことを言ったら長く居る人に失礼だな。これは俺はそう感じた、ということ」。

 B2のNさんは文学部の仏文の4回生。退寮後の将来は、今のところ未定です。  「寮のいいところ?それはやっぱり安いし、食事があるし、大学に近いよね」。寮に入ったのは3回生から。それまでは宇治の実家から通学していた。入寮のきっかけは寮内に学部の友人がいたことで、同学部の友人と一緒に入寮した。

 「思い出といっても、何もないですよ」。寮内での交流はB102に出入りしていたくらい。そこでは晩飯を一緒に作ったり、おしゃべりをしたりしていた。 だがそれ以外には・・・「すいませんね。ないんですよ、本当に」。同室の人ともほとんど話さなかったし、コンパに出て知り合いを作ろうという気にもなれな かった。

 「もう少し仕事をした方がよかったと思うけど、それが駄目だとも言えない」。知っている人が一人もいなかったので、仕事とか部会とかに入っていく気分に はならなかった。ひと付き合いは昔から苦手で直したいのだが、「えり好みが激しいので・・・あまりよくないですね。僕は妄想癖が強いんですよ」。

 在寮生に。「寮にいたら集団生活をする機会だから、自分がそれに合っているかどうか分かるし、合っていればそれはそれでいいし、合っていなければ合っていないなりに、どこまで調整できるかどうか試してみる良い機会じゃないかな」。

 A1のAさんは文学部聴講生。春からは7年いた寮を出て働くことになっています。  「クラブで忙しくてバイトする暇もなかったから、寮はありがたかったなあ。飯もしっかりしてるし」。同室の先輩が体育会の人だったので、理解があってと ても助かった。2回生からは二時ごろ練習に行き、帰ってくるのは十二時すぎ。部会は既に終わっているが、夜中の二時くらいまで「よせなべ」を作っていたこ ともあった。

 同室の先輩が「とにかく型破りな人」だった。部屋の中で煙幕をたいたり、屋上で種類のわからない花火にとにかく火を付けてみたり、廊下でロケット花火を 飛ばしたり(決してマネしないように!)、舞鶴に置いてきぼりにされたり・・・「楽しかったなあ。退屈せんかったわ」。

 ときどき、寮を出た先輩や後輩が遠くから遊びに来る。逆に先輩の所に遊びに行ったりもして、交流は今でもある。「寮でのつきあいは、寮を出ても続くなあ」。

 在寮生に。「いられるんだったら、なるべく寮に長くいた方が楽しいと思うで。あせって就職することもないし、勉強になることも多いやろう。下回生は上回生を見て勉強になるやろうし、上回生は下回生との接し方とかな。これは下宿では得られないんちゃうかな」。

 退寮する人達はみな忙しい様子でしたが、以上4人の方々にお話して頂くことができました。ありがとうございました。