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ゲームブックを買いました かつての思い出と復刻の難しさについて

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今日はゲームブックを買いました。

ゲームブックって何?」という方々にはごめんなさい。一から説明することはしません。

さて、ゲームブックは1980年台に大変流行しました。当時の私は小学生〜中学生。小学校のときにノートに自分オリジナルのゲームブックを書いたりしていました。大好きでした。

いちばんのお気に入りだったのが鈴木直人氏の『ドルアーガの塔』3部作。現在復刻版が出ているのですが大変残念なことに最終巻が刊行されていません。出ていれば迷わずこっちを買ったのですが・・・創土社としては、ゲームブックを一時的な流行ではなく一つの定着したジャンルに育てたいという大きな絵を書いておられるようですが、現実はなかなか厳しいようです。

でも、『ドルアーガの塔』は本当に大好きでした。全60階をマッピングしながら進んでいくのですが、これがよくできたパズルのように楽しい。ストーリーも出会いあり、裏切りあり、涙ありで、飽きさせません。「メタセコイアの葉」には助けられました。

私が買ったのは『展覧会の絵』。同名のクラシック音楽をベースとした夢十夜のような不思議な冒険です。

当時『ドルアーガの塔』と並んで有名だった長編は『ソーサリー!』と呼ばれる4部作の物語でした。各巻の最後に呪文の書が付いており、物語を冒険しているあいだは見てはならないという自爆ルールが付いています。冒険していないときに一生懸命呪文を覚えるわけです。今の子どもたちは絶対こんなことはしないでしょうね。

スティーブ・ジャクソンイアン・リビングストンゲームブックもやりました。当時は疑問にも思いませんでしたが、出版は「社会思想社」でした。ぜんぜん思想ちゃうやん・・・

このシリーズで私が好きだったのは『モンスター誕生』。低知能なモンスターとして冒険を始め、徐々に知恵を獲得していく過程がとても面白かったです。

そんなこんなのゲームブックですが、DSやスマホに慣れた現代の子どもたちには大変野暮ったいものに見えるのでしょう。そもそも活字の本を買うという事自体が少なくなっているのではないかと思います。友人は「当時の俺たちはゲームに飢えていた」と言っていました。至言だと思います。ゲームのあふれる昨今では、ゲームブックの魅力は薄らいでしまうのでしょう。

さて、当時中学生だった私はゲームブックからテーブルトークRPGへと移行して行きましたが、その話はまたいつか。