The Untitled

ひっそりと再開。方針はまだない。

くまつう記事:極秘資料 大名行列アジ原稿

出発前放送

熊野寮生諸君
  熊野寮が建寮されてから三十年、
  我々の位置は常に大学当局の下にあった。

しかし今や、時は満ちた。
  祭りである。
  ついに戦いの時は来た。
  熊野寮が政権を奪取する時が来たのだ。

出陣の時は間近である。
  支度をせよ。
  支度をせよ。

出発直前

準備はいいか。
  ついに戦いの時は来た。
  京大キャンパスに、
  熊野寮のパワーを見せつける時が来たのだ。

今や我々は払拭せねばならぬ。
  熊野寮は、活動家の巣窟ではない。
  熊野寮は、ジメジメと暗いところではない。
  熊野寮は、学生自治寮である。

これは遊びではない。
  単なる行事でもない。
  政権交代である。

ものども、戦の準備はいいか。
  戦の覚悟はいいか。
  ならば、いざ行かん。
  鬨の声を挙げよ。

吉田寮到着

すべての吉田寮生に告ぐ
  戦いの時は来た
  キャンパスに我らが寮生のパワーを
  見せつける時が来たのだ

永遠の同志にして永遠のライバル、
  吉田寮生よ
  心あるものは、今すぐ合流せよ
  今すぐ合流せよ

教室乱入

すべての学生諸君
  そして学問の追究者たる教官
  我々は熊野寮生である。

今や、
  すべてにおいて受動的になる時間は終わった。
  祭りの時が来たのだ。

あなた方は、何か勘違いをしていないか。
  価値あるものは、
  必ず静かで清らかなものから生まれるわけではない。
  むしろ汚濁と混沌、
  葛藤と錯綜の中から、
  新たな方向は生まれるのだ。

そこの学生、淡々と席に座って
  眠りこけている場合ではない。
  魂をさらけ出せ。
  命を燃やしてみよ。
  教官を恐れるな。

教官は、
  尊敬の対象であると同時に、
  乗り越え後において行くべき対象でもある。
  不安をぶつけよ。
  迷いを吐き出せ。

そして教官よ、
  あなたは社会に地位ある人間として、
  我々と向き合う義務がある。

学生部突入

すべての学生部員諸君
  そして、事務官諸君
  我々は熊野寮生である。

今や、文部省支配下に耐える時代は終わった。
  祭りの時が来たのだ。
  我々はここに、
  新政権を樹立するためにやってきた。

志あるものは、
  我らが集団に参加せよ。
  志あるものは、
  合流せよ。