サイクルコンピュータGarmin edge 500を使い始めて1年が過ぎた。この1年でわかったことをまとめ、重要な順に並べてみた。
GARMIN(ガーミン) Edge500J 【日本正規品】Red/Black フルセット
- 電源を入れるときは動かないほうがいい。
- 歩いたりしていると、かなり時間がかかる。
- これは、GPSがまず最初に現在地を絶対座標で測位し、その後は差分のみを相対座標で測っているからである。
- 急いでいても30秒ぐらいはじっと我慢して待つこと。
- メモリがすぐいっぱいになることはない。
- それどころか、いっぱいになったことが一度もない。容量は十分にある。
- ただし、アクティビティーが溜まってくると、ガーミンコネクトにアップロードするのにかかる時間がじょじょに長くなっている気がする。
- アラートを使ってやる気を出す
- 心拍数が一定値を超えると音を出す
- 例えばedge 500の[Training]-[Alert]-[HR Alert]でMax HR AlertをZone 4にしておくと、本気で頑張っているときに心拍がZone 5に突入して音が鳴る。
- 微妙にやる気が出る(笑)。
- 一定のケイデンスで走る
- [Training]-[Alert]-[Cadence Alert]で80-100という感じにしてやると、アラートで音が鳴ったときにシフトアップ/ダウンをすれば良いので、ちょっと面白い。
- ただし、長いこと走っていると逆にイライラするので、私は今は下限アラートを切っている。
- 普通に走るのに飽きてきたら、たまにやってみるといいかもしれない。
- 心拍数が一定値を超えると音を出す
- 過去の自分と競争するバーチャルトレーナーはイマイチ
- [Training]-[Courses]は、過去の自分の記録と競争できるという、とても魅力的な機能だが、どうもうまくはたらいていないようで、私はいつも勝ってしまう。
- コースから外れた(とedge 500がカン違いした)ときの処理がおかしいのだろうか?今後のファームアップに期待したいところ。
- 上記の記述は1年前のもの。ファームウェアもだいぶアップデートされてきたみたいなので、久しぶりに試してみると違うかもしれない。
- コース機能はナビゲーションとして、かなり使える
- コース機能は、むしろナビゲーション機能として使う方が良い。
- 地図はなくてルートだけしか表示されないので最初はドキドキだが、慣れると「そろそろ右に曲がる」といったことがわかるようになる。ただし、微妙にタイムラグがあるため曲がるポイントを通り過ぎてしまうこともある。
- 手順は以下のように一見めんどうだが、走行中に地図を見なくて済むメリットに比べれば、たいした手間ではない。 地図を見ないで走れるメリットは、体験してみるとわかるが、計り知れないほど大きい。
- ルートラボであらかじめ走るルートを作っておき、
- GPSies.com - GPSやトラック、トレイル、ツアーデスク、コンバータ 変換でTCX形式に変換し、
- そのファイルをGarmin Training Centerでインポートして
- edge 500に送り込む
- ちなみに、Webからダイレクトにedge 500にルートを入れるプラグインもある。Firefoxではうまく動かなかったが、IEだとすんなり動いた。このやり方は別の機会に書きたいと思う。
- 同じくルートラボから他の人が自転車で走ったルートを選んでedge 500に入れておくと、気が向いたときに地図を見ずに走りに行くことができるので、便利。
- クライマー限定だが、峠コースを入れておくと最高地点まであとどれくらいかがわかる。これは心理的にとても大きい。特に最高地点付近は標高がきつくなって心が折れそうになるので、「あと2km」などとわかるのは大きい。
- とにかくルートラボとedge 500の相性はとても良い。神サイトと言って良い。edge 500を使うなら絶対に併用すべき。
- 余談だが発売当初のコース機能は、edge 500がフリーズしまくって、ぜんぜん使いものにならないくらいひどいものだったらしい。
- ワークアウトを楽しむ
- ワークアウトを作る
- Garmin Training Centerでランニング用のワークアウトを作っても、edge 500に送ることができないことがある模様。サイクリング専用ということか。
- でも、edge 500を手に持ってランニングすると、リアルタイムに速度や心拍がわかったり、それらのログと走った軌跡をガーミンコネクトで見て振り返ることができたりと大変便利。
- ワークアウトはPCで作ってTraining Center経由で入れるよりも、直にedge 500を操作して作ってしまった方が、トラブルがないし、トータルの手間は少ない気がする。
- 1kmダッシュで交差点が楽しみに
- (1kmダッシュ+インターバル)を99回分、入れておいて、交差点が青になるたびに1kmダッシュするようにすると、交差点で待つことが苦にならなくなる。
- 本当はもう少し長い距離にしたほうが誤差が少ないのだが、日本の都市部では次の信号に捕まらずに確実にダッシュできるのは1kmぐらいが限界である。
- 速度域のカスタマイズ
- サイクリング用のものしかedge 500に送られないので、ランニングに使うにはあらかじめ低速度域をランニング用に設定しておかなければならない。
- 私はZone 2を時速10-11kmに設定してワークアウトを作り、ランニングしている。
- ワークアウトとオートタイマーストップを併用することはできない。併用すると自動的に止まるのだが、再開されない(涙)これは忘れがちなので注意。
- 始めたワークアウトをやめるには
- コース機能のようにメニューから止めるよりも、ラップボタンを何回か押して完了させてしまう方が良さそう。
- メニューから止めても、ちゃんと止まっていなかったりするし、そもそも[Stop Workouts]という項目が表示されないこともある。
- さらにワークアウトを工夫する
- 「時速25km以上を維持せよ」というような簡単なワークアウトでも、それなりにやる気は出る。モチベーション維持にはコース機能よりも良い。
- 前述した交差点でダッシュするメニューも組み込んで、(時速25キロ維持→速度が十分小さくなったらインターバル→ボタンを押して1kmダッシュ)を繰り返すと、走っているだけでなかなか楽しい。
- 日々のトレーニングをあらかじめ入力しておき、「消化していく」ことができる。
- Garmin Training Centerを使うと、ワークアウトをカレンダーにドラッグアンドドロップすることで、その日の日課にすることができる。
- するとedge 500の[Training]の下に[Scheduled]という項目があらわれ、その日の日課にしたワークアウトを選ぶことができるようになる。
- 別に日課にしなくても[Training]-[Workouts]でもワークアウトを行うことはできるが、たくさんあるワークアウトの中から選ばなければならない。
- なお、日課にしたワークアウトを完了させるとedge 500上に大きくチェックマークが表示され、ちょっとだけうれしい。
- ワークアウトを作る
- ガーミンコネクトに走行データをアップする
- アップしたデータはもちろん非公開にできる。
- 速度やケイデンス、心拍、気温、標高などのデータが時系列のグラフとして表示されるのは圧巻だが、しばらくすると飽きる。
- それでも峠越えをしたあとの標高データの山型グラフは、見ていると思わずうっとりとしてしまう。
- 飽きてからだいぶ経つと、今度は半年前・1年前の自分と今の自分を比較したくなる。ただ、この過去との比較機能が、Training Centerにはあるが、ガーミンコネクトにはない。
- ちなみにこのサイトはRSSを吐くが、エンベッドするコードを生成してくれるので、しばらくするとどうでも良くなる。
- 故障か?と思ったとき
- 一度ポケットに入れたまま洗濯してしまったことがある。かなり心配したが、なんと、なんともなかった。
- 特定のボタンが効かなくなるなどの調子が悪くなる時が2,3回あった。「修理に出すか?」と考えたが、オールリセット(ボタンをとにかく全て同時に押し込む)でなおった。調子が悪くなるときはたいていソフトウェアに原因があり、ハードウェアの故障は少ない模様。
- [History]-[Total]のTimeが、いつの間にか、9999:99:99みたいにカウンタストップしていた。これは[History]-[Delete]-[All Totals]でリセットできる。この現象は買ったすぐあとぐらいに起きたので、今ではファームが対応しているかもしれない。
だいたいこんなところか。まだWiggleで心拍・スピードセンサー付きのものが3万円弱で買えるのでお買い得である。