今日も近所の大学の公開講義に行ってきました。前回と同じく参加者の平均年齢は60ぐらい。
今回は土木系出身の講師ということで、理系の話が多くなるかと思いきや、はば広い盛りだくさんの内容でした。日本本土の城郭の変遷を紀元前から明治期まで見渡すとともに、琉球、朝鮮・中国の城郭についても見ました。
個人的な印象ですが、この講師の方は石積みに浪漫を感じるというか、無茶を言うと石積みフェチな方という気がしました。同じ城でも見る人が変わると見方がこうも変わるものかと思います。
この講師のかた的には野面積みがベーシックで、打ち込み積みや切り込み積みはあくまで野面積みの延長という感じでした。関ヶ原以後の築城ではとても大きな石が切り出されて石垣に使われていますが、強度的なメリットは特になく、示威的なものではないかというお話でした。
そして野面積みは奥が深く、なかなかできる人がいないとのこと。ちゃんと重力を分散させている石垣は現代的にもメリットのある工法だとのことです。
講義の最後の質問タイムでは60ぐらいのおじいさんたちが次々と質問していたのが印象的でした。知的探究心に年齢は関係ないですね。