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歴史漫画『へうげもの(1)』<山田芳裕>紹介 この「とがり具合」がたまらない

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あらすじ

群雄割拠、下剋上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長(おだのぶなが)の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!

紹介

この漫画はK Fujimoto(@fuji3zpg)さんに勧められて読んでみたのですが、面白いです。この漫画では、歴史は主題ではありません。歴史の中に出てくる銘品、美術、詫び、そしてそれらを追い求める数寄者(すきもの)たちのドラマが主題です。そういう意味では、一通り戦国史を押さえてから読むのが良いでしょう。

1巻では例えば歴史の上ではあまり大きく取り上げられない松永久秀の平グモが2ページぶち抜きで描かれたり、荒木村重の銘品への傾倒がわりとポジティブにとりあげられたりします。

あと、絵柄ですが、カット割りや構図が大胆でダイナミックです。各話のタイトルもロックな感じで良いです。登場人物もキャラクターが立っています。

ざっくり言うと「とがった歴史漫画」です。そういうのがお好きな方は読んでみてはいかがでしょう。